アルクカメラ~木のある風景
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近隣の銀行へ行く途中に大きな「イブキ」がある。
初めてこの木を見た際「安藤広重・東海道五十三次」の浮世絵を連想した。
(野暮になるので広重の作品は並べない)

沿道から見下ろすように写真を撮っていると。
木の下で庭の手入れをしていた麦わら帽子の老人から声をかけられる。
「こっちへきて撮っちゃったらええ」

その言葉に誘われ沿道から少し低くなった敷地へ下る。
敷地はさほど広くない。母屋傍に藤棚を誂えた庭園がある。
老人のそばに立つと思わず声が出た。

「明るいですね!」

このツイと出た言葉は日の光を指したものではない。
心と肌で感じる「磁場」のことだ。
身体が廻りの空気を全て吸い込むように仰向けとなる。

言葉にならない心地よさが体を覆う。

樹齢を尋ねれば「さぁ。100年ぐらいかな」とのことで。
毎年1回自ら手入れされるとか。
「だんだん背が高向なるし危ないけどねぇ」と苦笑される。

大きい木は見応えがある。
何より人格のようなものを覚えるから不思議。
歳月を経るということは。

神が宿っていく過程なのかもしれない。






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