お話~或る男の話
048_convert_20101017232807.jpg




ある日。男は自分の背中に羽があり。自由に空を飛べることを知った。そうして。その日から毎日毎日。空を駆け巡る生活が始まった。男は夢中になって縦横無尽に。思うがままに世界を飛びつくした。やがて何年かすると。羽の形が薄くなっているのに気が付いた。それでもなんとか飛べる。飛べるうちは飛んでいよう。男はそう思って尚も飛び続けた。しかし次第に大きかった羽がしぼみ始め。飛ぶことが困難になった。男は空を飛ぶことは充分に楽しんだし。今度は歩けばいいのだと気楽に考えていた。すべての羽が消えてしまい。男は地上に降り立った。そして気が付いた。自分の足が退化し。すっかり無くなっていたことを。



スポンサーサイト
アルク~ポタリング・回転寿司を食べに行く
bhekog02b.jpg




早朝は雨模様。

昨日から回転寿司を食べに行くぞ~!
なんて考えていたから。いつしか雨音が遠のき。
雨があがったのは極々嬉しく思え。

久し振りの寿司は気分を高揚させ。
颯爽と自転車に股がり。
だぁ~っと全速力でペダルを漕ぎたくなる。

午前10時前。

自転車に乗って。取り合えずスーパーへ行く。
(いつもの見切り品狙いw)
思い描いたような品はなかったが。
ゴーヤ2本=30円はお買い得だろう。

フライパンで炒めて。
焼きそばにして食べる腹積もり。
Simpleでけっこうイケル味。

赤いリュックにゴーヤを入れて。
大学通りの街路樹に沿ってペダルを漕ぐ。
色濃く映える銀杏の葉。

市道を抜けて国道沿いに出る。

時折。禿げ頭にポツポツと雨。
それでもザ~っと来る様子はないし。
水たまりを避けつつ道を走る。

時計を見れば。
回転寿司の開店時間まで20分ほど前で。
このまま行けば少し早めに着く。

そこで急遽。ジュンテンドーに寄ることにする。
取り立てて用事があるわけではない。
入口に入るとすぐ右手に水槽がズラリと並んでいる。

水槽の中には小さな小さな熱帯魚たち。
不意の視線に驚くこともなく。
それぞれがヒラヒラとマイペースで泳いでいる。

まさに水槽=小宇宙。

こんな水槽が家にあったらと考える。
(頭の中に南の島を想像w)

しかし惜しいかな。

我が家に水槽を置くスペースはない。
それに面倒くさがり屋の自分に。
繊細な水槽の管理ができるはずがないではないか?

うごめく水草や熱帯魚はさも涼しげで。
魅せられるものの。
生来の性格では諦めたほうがよさそうだ。

午前11:00。回転寿司の開店時間。

少し足を急がせ店のドアを開ける。
レジのお姉さんに1人であることを告げ。
勝手知ったるカウンターに腰かける。

注文表は目の前にある液晶画面。

液晶画面をなぞっていけば。
スイスイと「合い鴨肉・塩豚カルビ」に辿り着く。
それを一皿づつ注文。計二皿。

これがここで食べるいつものパターン。

寿司屋だからと言って。
魚を食べなきゃいけないってこともあるまい。
(ただ肉に飢えているのねw)

また何皿も枚数を重ねる野暮なことはしない。
さっと来て。さっと食い。さっと帰る。
それが「ファーストフード道」というものだ。
(糖尿なんで枚数食えないだけw)

注文の品が来るまでにお茶を入れる。

以前は風流に茶さじで粉茶を入れていたが。
来ない間に胡椒のように振りかける様式に変わっている。
なんだか味気ない気分。

早くも注文の合い鴨肉がやってくる。

薄く切った鴨肉にマヨネーズとタマネギがのっている。
いつもより小さく見えたのは目の錯覚か?
合い鴨肉と銀シャリの間にワサビを潜ませる。

そして特製のタレを合い鴨肉に塗り。
ほどよく全体の形を整えていると。
「注文の品が届きます。取り忘れにご注意ください」と液晶画面。
艶艶したふくよかな塩豚カルビ登場する。

目の前に二皿が並ぶ。

どちらを先に食べるか一人作戦会議。
ここはまず。脂っけの多い塩豚カルビから食べ始め交互に食べて。
さっぱりした合い鴨肉で後を締めるというのがベストだろうか。

塩豚カルビを口にする。

ねっとりした芳しい豚の味。
一瞬。我が舌先は焼き肉屋にいるんじゃないか?と錯覚。
そのぐらい口中は豚の風味に占領される。

そばに置いたガリを齧ってみれば。
やはりここは。
寿司屋でございます~♪となるが。

焼き肉屋と寿司屋のコラボもナカナカオモシロい。

塩豚カルビを豊満な熟女とすれば。
合い鴨肉は清楚な女性を思わせる按配で。
その比較は至って対照的。

どちらもそれなりに自己主張しているが。
だからと言って他を邪魔しない。
口中で見事なコンビプレーを見せている。

もし口中に大観衆がいれば。
一斉にスタンディングオベーション。
万雷の拍手は間違いないだろう。

ガリを二度ほど皿に盛って齧り。
お茶と一緒に飲めば。
腹もほどよく満たされて満足満足。

194円也の会計を済ませ外へ出る。

帰りは自転車に乗らず。
もっぱらブラブラのんびり散歩。
50分ほど歩いて帰宅する。