アルク~寒風
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蘇武・伝~コラージュ・60cm×30cm・waravino




午後を少し過ぎて外へ出てみる。
パソコンから解放された「目」は疲れ果て。
見慣れた風景をぼんやりさせている。

幾度か目をパチクリさせて瞬きし。
焦点を定めようとするが。
液晶画面の呪縛からなかなか出られない。

空を仰げば晴天。前を向けば寒風。

革のコートを着込んでいるにしても。
水が布に染み込むように。
寒風が体の隅々に入り込んでくる。

思わず。両腕を組み背中を丸める。
(あ。コートは破れてませんからw)

遮断機のない線路を横切り。
狭い畑を横に見て通り過ぎれば。
池の畔に辿り着く。

水面が陽に照らされキラキラと輝いている。

そこを3羽ばかりの鴨が静かに波を切り。
気持ち良さ気に泳いでいる。それを見ながらいると。
何時の間にか妄想の世界に入り込む。

ああ。最近。鴨肉。食ってねぇなぁ・・・@@;

絶海の独島に漂着したワタクシ。
いくら辺りを探しても食うモノが見当たらない。
腹は減るし。もう死にそうだ。

そこに鴨発見!!わんわん!!(脇にいた猟犬が咆える)

しかし。ワタクシ現代人。鴨を捉える術を知らない。
鉄砲もなければ弓もない。石を投げるか?
そんなコントロールはない。第一遠距離だ。届かない・・・orz

ど~する!ど~する!

このままでは飢え死にではないか!
あ。
隣に犬がいたっけ。ニヤ。フフフ⇒キャウン!キャウン!

などと脳内で激しく妄想を繰り返していると。
足は勝手に進んで国道沿いを歩いており。
秋にたわわに実っていた渋柿の木の下に来ている。

柿の実は鳥の餌にでもなったのか。
ヘタだけ残して冬枯れ真っ最中。
(そう言えば。去年の秋はあっちこっちで柿泥棒したな@@;)

国道沿いを歩いていると。
少し距離を置いた先に黒いヒモ状のモノが見える。
近付いてみると哀れ動物の死骸。

それは原型を残さないほど。
捻じれながら伸びきって何の死骸かわからない。
(毛並みから察するに仔猫かもしれない)
すっかり乾ききって干物のようになっている。
(南無阿弥陀仏)

何はともあれ憐れな光景だ。
死は突然やってくる。だから事故で死ぬのは仕方がない。
それは仕方がないのだが。

アスファルトの上で死んでは「大地」に還れない。
長い時間をかけて腐食し。
乾き湿りを繰り返し砂塵となるまで待たねばならない。

哀しき現代に生きる動物たち。

仮にワタクシが「良きサマリア人」ならば。
横たわる死骸を紙に包み。
どこかしらの土に埋めてやるだろうに。

ああ。

なのにワタクシは素知らぬ顔をし逃げるように。
その場を立ち去るだけの極悪人。
哀れと思いながらも行動に移せない極悪人。
(南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏)

国道沿いから再び市街地に入る。

しばらく歩けば右手に。
古びて閑散としたアパートがあり。
そして左手に柿の木が見える。

赤ん坊の拳大ぐらいの実をたくさん付けているが。
渋柿だから取り手がない。
この柿の木には去年の暮れから世話になった。
(いや。今も世話になっている)

というのも。

暮れ辺りから多少甘味が出てきた。
そう。何を隠そうワタクシこの柿を食っているのだ!!
(甘くはなっているが渋みは完全にとれていない)

そんな大事なワタクシの「食料」に。
なんと!「メジロ」が数羽。枝に留まって。
実を突いているではないか!!@@;
(彼等は食べ頃を知っているらしい)

「メジロは目黒に限る」

元旦から聞いている落語が脳裏をよぎる。
ああ。そんなことを思い浮かべている場合ではない。
散歩コースの大事な楽しみが奪われる。

彼らが先に食い尽くすのか?
それともワタクシが先に失敬するのか?
鳥と人間の「食」の奪い合い。
(戦いじゃ~!戦いじゃ~!@@;)

ああ。情けない戦い(涙

「主人」のそんなバカげた思考を。
「足」はまるで鼻であしらうように構わず進んで行く。
そして何時の間にか。

我が家へ続く細い細い道へと入って行く。


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柿の件。その後。
ある昼下がり。柿の前にくると。あら!びっくり!
すっかり無くなっているじゃないですか!@@;

まだまだ沢山生っていたんですよ。
いくらメジロ達が頑張っても。
なかなか食べきれる量じゃないんです。

それがヘタだけ残して見事なまでに無くなっている。
人間様が取ったらヘタも一緒に取れるはずだし。
他の鳥が群れて食べたのではないかと推測。

というのも。それを確認した帰り道で。
カラスの群れが電線に止まっていたんです。
100羽ぐらいと思われる非常に珍しい光景でした。

おそらく彼らの仕業で間違いないと思います。
こうしてメジロVSワタクシの戦いは。
「トンビに油揚げ」ならぬ「カラスに柿」という形で。
ピ~!とホイッスルが鳴ったのでありました。無念。




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カテゴリーについてのアレコレ
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新年あけましておめでとうございます。
本年が皆様にとって。
良い年となりますように!^^)/  


さてさて。

年の始めということで。
改めて「1年の春1000年の冬」の各カテゴリーについて。
説明しておきたいと思います。
(新年に~過去振り返る~バカもいる^^;)


ESSAY (219)
びわ雑炊 (82)
びわ雑炊・Artversion (17)
オモイデタチキリソウ (2)
アルク (74)
仮想四国88ヶ所巡り (5)
お話 (28)
滅びの美学 (8)
スケッチ (34)
絵の話 (13)
思い出館徒然記 (16)
古いメモ帖 (12)
閑話休題 (4)
怪獣草紙 (6)


ああ。14も分類してあったのね?
それが正直な感想です^^
さて一番多いのが「ESSAY」になっています。

分類上。当て嵌まらないのは。
全てESSAYに入れていますから。
多くなっているのは当然ですねw

次が「びわ雑炊」「びわ雑炊・Artversion」です。
このカテゴリーには過去の想い出がいっぱい詰まっており。
「1春1000冬」の骨子と言っても過言ではありません。
(また補足すると言う意味でびわ雑炊・補を設けています)

びわ雑炊~の名称は創作です。
実際そのような雑炊があるわけではありません。
「オモイデタチキリソウ」も同様です。

実はこれらの創作用語は35年以上前に考えたモノです。
ただその間に使い道がなかったので。
このブログで使用することにしました(モノ持ちがいいでしょ?w)

以下ざっと取り上げてみます。

「アルク」「スケッチ」~
自分でもこんな形になるとは思いもしませんでした。
(散歩する間に印象に残ったモノ・考え(妄想)を文章化する)
原型は拾い集めたモノをカレンダーに貼り付けるというゲージツにありまして。
自分は「表現者」なんだ!と実感するカテゴリーでもあります。
(現在進行中)

「仮想四国88カ所巡り」~
完走するつもりでしたが高知県辺りで挫折しました(汗
と言うのも頼りにしていた某ウォーキングサイトへ。
何故か急にログインできなくなったんです。惜しい。
(とっくに走破しているはずなんですけどね~w)

「お話」~
文字通り「お話の類」です。
その多くは無職中の半年間に書いた童話が主で。
二晩連続徹夜!!するなど夢中になって書いたモノです。
(夢の中にいると平気でこんなこともできちゃうんですね)
また「お話モード」に入れば書くかもしれません(継続中)

「滅びの美学」~
歴史好きが書いた歴史モノです。
美しく散った(と思われる?)歴史上の人物に焦点を当てています。
オマケとして「梶原一騎」も付いています(完)

「絵の話」~
絵画及び画家に対する雑感が書いてあります。
当然ながら個人の考え・好みが色濃く投影しております。
他にも好きな画家がいて未だ継続中かもしれません?

「思い出館徒然記」~
「思い出館という幻」の管理人をやっていた時のESSAYです。
いろんな登場人物がいて(僭越ながら)案外と読み応えがあります。
わずか10カ月でしたが想い出深い時間を過ごしました(完)

「古いメモ帖」~
文字通り「古いメモ帖」から抜粋して書いたモノです。
ただし現在は手書きのメモ帖ではなく。
ブログのプロフィール欄に書いたモノを載せています。
(たぶん現在進行形中?)

「閑話休題」~
自分の中の「詩的な部分」を全面に出したモノです。
タブレットを使って絵も付けましたが。
両方共倒れになりまして。ただいま冬眠中ですw

「怪獣草紙」~
自分はウルトラマン世代(もちろん初期ねw)で。
ウルトラQ・ウルトラマン・ウルトラセブンは。
内容や出演した怪獣ともどもよく覚えております。
ゴジラ・モスラ・キングギドラも大好きでしたが。
「ゴジラがシェ~をした時」に小学生ながら興醒めし。
熱い想いは消え去ったのでした(完)

というわけで。
たぶん「アルク」「スケッチ」が。
本年の主な活動になると思いますが。
よろしくお願い致します^^