アルク~涼やかな風の中で
yhl-070521105u1.jpg




昨晩。
ふだんの寝不足が祟ったか。
疲れを感じて。
なんとなく横になった。

そのまま寝るつもりはなかったが。
余程疲れていたのだろう。
起きてみれば朝の5時過ぎだった。

それは仕方ないが。
部屋・台所の灯りが点けっぱなしで。
軽い眩暈がした。

モッタイナイ・・・orz

我が家にとって。
節電は電気不足の日本のためではない。
ましてや美徳ではない。

貧乏生活における必須条件なのだ!@@;

先々月の電気代・1980円(104kwh)
(先月2245円・116kwh)
1000円台が常日頃の目標であるのに。
これでは先月の二の舞ではないか!

などと。
ぼやいて外へ出れば。

空は抜けるように青い。
ひんやりした朝の空気を乱すように。
蝉が喧しく鳴いている。

アパートの裏を抜けて。
踏切のない線路を渡る。

するとそこには田んぼがあって。
稲は逞しく育ち。
凛々しい緑の若者になっている。

田んぼの角には。
雑草を焼いた黒々とした跡があり。
小さな青蛙が。
ぴょんぴょん跳ねている。

そこから左に曲がる。

右手に溜池・左手に民家があり。
民家の広い庭には。
見慣れない大きな木がある。

大きな割に青っぽい幹は。
さして太くなく。
付いている葉は幅広く細長い。

その葉がシダの葉のように。
左右対象に複数揃い。
二等辺三角形を作って。
緩やかに下へ向いている。

それが幾重にも重なり。
一本の木ながら。
鬱蒼とした雰囲気を醸し出している。

しばらく見上げていると。

姉さん被り・もんぺ姿の。
婆さんがやってくる。
どうやら家人らしい。

「あれは何の木ですか?」

指を差しながら。
そう尋ねると。

婆さんは目を細め。
歯をむき出して。
布巾を絞ったような笑顔を返す。

「胡桃の木ですよ。
 あの実のなる胡桃です^^」

そう言いながら。
右手の親指と人差し指で。
輪を作って見せる。

「あれは山の木でね。
 植えんでもええのに子供が植えてから。
 去年。丸坊主にしたんじゃけど。
 もうあんなに繁ってしもうた」

胡桃の木と言えば。
そのimageから栗の木のような。
固く刺々しい感じを持っていたが。
まるで違って。
ずいぶん柔らかそうな木だ。

聞けば実は秋になるそうで。

「秋になったら。
 取りにいらっしゃいませね。
 いくらでもあげますよ^^」

婆さんの口から。
そんな優しい言葉を。
期待していたが。
話は都合よく進展しない。

婆さんに背中を向ける@@;

民家を過ぎ。
溜池側を通って県道に向かう。
雑草の茂る空き地がある。

蒲の穂が揺れている。

すーっとした細長い葉っぱ。
ソーセージを串刺しにしたような穂綿。
夏らしい涼やかな光景。

火傷した因幡の白ウサギが。
大黒様に教えられ蒲の花粉を塗ったのは。
神話の世界の話だけれども。

同じようにして。

子供時代は。
転んで擦り剥いた傷口に。
蓬の汁を塗っていた。

蓬の汁は青臭い匂いと共に。
如何にも。
効き目がありそうだった。

遠い遠い昔の話。

多くのことを忘れるのは。
当然のことにしても。
あれは誰に教わったものだろう?

今でもいざとなれば。
道端の蓬をギュッと搾って。
傷口に塗ろうと考えている。




スポンサーサイト
アルク~あさのまちをあるけば
risahirako-lakokula-yukata-1r-14_1.jpg




昨夜帰ってみれば。
ポストに郵便局からの不在通知書が入っており。
本日・午前中。

郵便局へ取りに行く。

「ゆうゆう窓口」を覗いて唖然。
待ち人の行列だ。
その数ざっと10人以上~@@;

かくも世の中に不在の人は多いのか?

後ろに付いてみるが。
当分立ちっ放しで待つことになるようで。
なにぶん待つのは苦手。

30分もすれば。
行列はなくなっているだろうから。
ぶらぶら街を歩くことにする。

そうだ。

朝飯を食っていないから。
パンでも食おう。
近くに石窯で焼くパン屋がある。

てくてくパン屋へ向かう。

午前中とは言え。
アスファルトの照り返しがひどく。
額に汗が滲む。

街路樹は木陰を作っているが。
どうにも小さくて。
気分ばかりの役立たず。

制服姿の女性二人が。
笑顔で言葉を交わしながら。
シャッターを上げ。
開店の準備をしている。

その店先にある横断舗道を。
信号を気にしながら小走りで渡り。
少し歩いてパン屋に入る。

店内はむっとして外よりも一段と暑い。
店内奥の石窯で。
パンを焼いている最中なのだ(汗

白帽子に白マスクの。
若い店員が。
「いっらっしゃいませ^^」

ガラスケースの中を覗くと。
ピザパンがあり。
すぐに値札を見る。160円。よし!(汗

ああ。どこまでも値段が中心の食生活@@;

値段に釣られ。
注文すると。
嬉しい言葉が返ってくる。

「よかったら無料のコーヒーもありますが。
 飲んで行かれませんか?」

おお。
なんと素敵なサービスだろう!
いい!ここはいい!

ピザパンを袋に入れてもらい。
後ろのテーブルにあるポットから。
紙カップにコーヒーを注ぐ。

店の傍に小さな二人用テーブルがあり。
そこへコーヒーを置き。
袋からピザパンを取りだす。

ピザパン。

こんがり焼きあがった楕円形の。
薄いパン生地の上に。
ベーコン・トマト・ピーマンが乗っている。

歯ごたえはサクッとして。
パン以上ピザ未満。
量としては少なからず多からず。

でも朝食にするにはちょうどいい。

家が傍であれば。
朝食はいつもこれにするだろう。
だってコーヒー付きの160円w
(また来たよ。あのハゲオヤジ)

食べ終わり。
紙コップを店員さんに渡して。
郵便局へ向かう。

その途中に水神様がある。

狭い場所に樹木が茂り。
外の街路樹に比べ。
こちらは涼やか空間を作っている。

境内には。
地下水が湧き出ており。
無料で水が汲める。

冷たく美味しい水。

その水で手口を清め。
賽銭箱に5円と1円(小銭入れ全財産)を投げ入れ。
お社に向かって拝礼する。

ああ。なんとか生きていけますように(汗
まだ用事があれば活かして下さい(汗
そうでなかったらいつでも逝きますから(汗

et cetera・et cetera・et cetera

勝手な願いを6円で済ませば。
なんとなく。
気分が晴れ晴れとして。

また暑いアスファルトの上を歩き出す。


怪獣草紙~ウルトラマン・3分間
TKY200706110093.jpg




テレビ界初の正義のヒーローは。
月光仮面だが。
怪獣退治専門のヒーローは。
ウルトラマンが最初だ。

怪獣に関して言えば。
ウルトラマン以前にも。
ウルトラQという番組があり。
その中にも登場していた。

しかしそれはあくまで怪獣そのもの。
もしくは怪獣vs人間がメインだった。

ウルトラマンのような。
怪獣退治をメインとした正義のヒーローvs怪獣。
という図式はなかったのだ。

この図式が生まれた背景に。
ゴジラ・ガメラの存在があるのを。
忘れてはならない。

当初ゴジラは人類の敵として登場した。

それがいつの間にか。
他の怪獣と争うバトルモノに代わり。
ゴジラvs怪獣という流れになった。

中盤以降では。
ゴジラの顔から怖さが消えていき。
キングギドラなど。
悪い怪獣をやっつける正義のヒーローとして。
振る舞うことになった。
(ガメラも同様)

明確ではないが。
正義のヒーローvs怪獣の予感が含まれており。
怪獣退治の始まりだとも言える。

日本映画界の斜陽に伴い。
怪獣たちは。
一時期スクリーンから消えた。

役割を終えた怪獣たちが。
幾らかの歳月を経た後。
再び活躍するのはブラウン管においてだ。

怪獣を退治する正義のヒーローは。
ゴジラ・ガメラではなく。
宇宙人・ウルトラマンに受け継がれた。

M78星雲から来たウルトラマン。

ウルトラマンの活躍できる時間は。
3分間と決まっている。
時間が過ぎると体内の太陽エネルギーが消耗し。
人間の姿に戻ってしまうのだ。
活動時間を限られたヒーローという設定も珍しい。

しかし何故?3分間なのか?

30分という限られた枠では。
クライマックスにおいて。
怪獣と戦う時間は3分間ぐらいが程良く。
それ以上だと。
見る側に集中力がなくなり。
飽きてしまうという考えから来たのかもしれない。

また同時に。

残り時間が少なくなると。
胸のカラータイマーが次第に点滅を早めたり。
急を知らせる音の間隔が短くなることで。
見る側をして緊張を煽る効果があるから。
演出を兼ねていたとも考えられる。

そう言えば。
カップラーメンは湯を加えた後3分間待つ。
カラータイマーと同じ時間だw

もちろん偶然だが。
人の時間に対する心の在り様を考えれば。
まったく無関係とも思えない。

3分間という微妙な時間には。
何か秘密が隠されているような気がしてならない。


------------------------------------------------------


久し振りに怪獣話を書きましたw
ついでに以前書いたものを合わせ「怪獣草紙」としました。
過去記事についてはカテゴリーから入ってお読みくださいませ。

これを書いている最中に。
驚くべき新事実を発見しました!@@;

怪獣退治モノはウルトラマンが最初だと書きましたが。
調べてみると実写版「マグマ大使」が13日ほど早く世に出ていたのです!
ウルトラマンと同じく怪獣を退治します。うわぁ!!@@;

マグマ大使・1966年・7月4日~
ウルトラマン・1966年・7月17日~
(記憶ではマグマ大使のほうが後発だったんですが^^;)

しかし!!

手塚治虫の原作に怪獣退治はありません。
(古代の恐竜はやっつけますが)
ということで。
やはりウルトラマンが最初ということで。
無理やりよろしく?w^^)/


びわ雑炊ふたたび③-③~静夜思
李白
180px-LiBai.jpg




静夜思
        

牀前看月光    牀前 月光を看る

疑是地上霜    疑うらくは是れ地上の霜かと

挙頭望山月    頭を挙げて山月を望み

低頭思故郷    頭を低れて故郷を思う





漢詩に興味を持ったのは。
自分が絵を描き始めた頃だ。

と言っても。大して勉強したわけではなく。
絵を描くための参考のひとつとして齧った程度で。
人に語るほどの知識は持ち合わせていない。

そんな浅い漢詩との関わり方だが。
李白と杜朴の詩の幾つかは。
絵画性が強いため入り易かった。

李白には壮大なimageの広がりを。
杜朴には色彩の豊かさを。
自分なりに学んだように思う。

漢詩の世界は。
当時の社会的背景を知らないと。
深く理解できない面があるが。
絵画的imageならば。
優れた詩であればあるほど。
頭に自然と描かれるものなので。
知識はさほど必要としない。

冒頭の李白の五言絶句は。
自分の最も好きな詩で。
清閑としてどこか物憂い。

李白の詩才は当時でも。
抜群の評価をされていたと聞く。
李白とはどういう人物だったか?

彼の詳細については。
Wikipediaなどに詳しいし。
書いても仕方がないから。
自分なりの李白のimageを書く。

若い頃ヤクザのような人間達と。
平気で付き合っていたとか。
宮廷に入り文才を発揮したものの。
物着せぬ言動が災いして立場を追われたとか。

格式ばった世間から見れば。
君はいったい何を考えているのかね?
と言われるタイプであり。

要するに子供のような裸の感性というか。
どんな人間に対しても。
YES・NOをはっきり言える人だったように感じる。

はっきりものの言えない詩人は。
詩人ではないから。
そういう面から見ても。
李白は真性の詩人だったのだと思う。

しかし詩人とは言え。
人間の作った仕組みの中で。
生きなければならない。

とかく世の中は住み辛い。

そんな住み辛い世界で。
澄み切った詩の世界を展開すれば。
余計でも住み辛かっただろう。

李白は60歳ぐらいで。
世を去っているが。
彼には伝説があって。
湖水に浮かぶ月を取ろうとして。
舟からすべり落ち。
死んだと言われている。

さて伝説を信じるとして。
彼はその時。
湖面の月を掴むことができたのだろうか?
掴んだとオレは思う。

何故なら。
湖面の月を彼の創作した詩と考えれば。
確かに彼は月を掴んでいるからだ。

優れた詩人は月さえも掴めるものなのだ。

だからこの伝説は。
李白の行為を語ったものでなく。
詩人としての李白そのものを象徴していると。
考えてよいかと思われる。



この記事は2009年7月にupしたものです。
掲載するにあたり加筆し再編集しております。

漢詩も最近では見る事がなくなりました。
NHKの漢詩紀行(今でもやってる?)好きでしたねぇ。
読み手の江守徹氏が素晴らしかったです^^




びわ雑炊ふたたび③-②~夏氷
かき氷ピンク



まだ冷蔵庫が一般的でなかった頃。
我が家には。
保冷箱なるものがあった。

簡単に説明すると。
金庫のような箱に。
割った氷を入れ。
生ものなどを冷やすものだ。

ただ冷蔵庫と違うのは。
氷は時間が経てば溶けていくから。
その度に製氷所へ。
買いに行かなければならなかった。

ずいぶん不便なようだが。
製氷所が近所にあったし。
冷蔵庫が普及する以前の話だから。
他に比べようもなく。
家族は不便を感じていなかった。

そんな我が家へ。
冷蔵庫が来た。

保冷箱では。
氷そのものが大事な冷却装置で。
そうそう簡単に。
氷を食べるというわけにはいかなかったが。
冷蔵庫となれば話が違う。

幾らでも氷が出来るのだ!
氷が食べ放題!!@@;

たぶんこれは当時の子供とすれば。
相当嬉しい出来事だったに違いない。
(いやきっと絶対そうだったと思う)

当然のように。
我が家の夏のおやつは。
かき氷になった。

よくかけた氷蜜(シロップ)はイチゴ。
メロン・レモンもあったが。
メインはやはりイチゴだったろう。

安い蜜だが見た目が一番よくて。
黄色や緑には。
何か物足りなさを感じたものだ。

さて。そのかき氷。

平安時代から似たようなものがあり。
清少納言によると。
刃物で削った氷に甘茶蔓の汁をかけて。
食したという。

だからというわけではないが。

オレはかき氷の涼しげで。
儚い色合いの中には。
春の桜にも夏の花火にもあるような。
艶やかさ・もの哀しさが潜んでいるように感じる。

いわば日本人の持つ美意識が。
見事に詰まった食べ物。
そのひとつではないか?と勝手に考えている。

今年も。かき氷の似合う夏になった。
久し振りにシャクシャクと。
音を立てながら一杯食べてみようか?




この記事は2009年7月にupしたものです。
掲載するにあたり加筆・再編集しております。
手を加え過ぎたため。
ほとんど別物になってしまいました(ありゃ

今はかき氷よりガリガリ君が好きですね(おいおいw
棒があるからスプーンが要らないし器を洗う手間が要りません。
オマケにクジまで付いて安いです。

ああ。日本人の美意識よ何処へ行く(汗