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Tue2010.07.20

アルク~白い半月の下

fukyu031.jpg
マリー・ローランサン


今日は昼中。
ひどい暑さで。
歩けば。

疲労するのが。
目に見えていたから。
(去年の夏を思い出すT-T)

出発を遅らせ。
午後7時よりstart。

さすがに。
午後7時ともなれば。
暑さも納まり。

涼しい風が。
そこらに吹いている。

空はまだ青白く明るい。

白い半月が。
天高くに見える。

夕陽を覆う長大な雲。

その色は。
ぼんやりとして低彩度。

薄いグレイと。
暗いグレイが重なりあい。
ところどころ。ピンク。
(ピンクは夕陽の戯言?)

曖昧な輪郭と。
薄く。
ぼんやりとしたグレイとピンク。

ふぁーっと。
マリー・ローランサンの。
絵が浮かぶ。

彼女の描いた甘く。
夢見るような。
女や少女たち。

彼女は近視だったのだ!@@;

だから。ああいうふうに。
ぼんやりして。
曖昧な絵を描いたのだ!

なんて。誰かの。
見てきたような嘘を。
思い出す(実はホント?

風が強くなる。

風は雲を追い。
地上の草木を揺らす。

ひとかたまりの。
里芋の葉が激しく揺れる。
(葉は細長くしたハートのようで人の顔に見える)

グルングルンと。

肯いては。
すぐに。首を振る。

さながら「笑いながら怒る人」
(竹中直人の十八番だった?)


信号を待って。
左に曲がる。

小さな会社の前に。
4,5人ばかり。家族?

その中の。
30代と思しき。
男性が叫ぶ。

「かぁーちゃん!!どこにおるんかねっ!!」

久し振りに。
成人男性の。

「かぁーちゃん」を聞く。

オレも。
ずっーと「かぁーちゃん」だったよ。

母さん・お母さんなんて。
一度も呼んだことはないよ。

さすがに年を食って。
そう言うことが。
恥ずかしくなったこともあったが。

それでも。

やっぱり最後は。
かぁーちゃんだったよ。
そんなふうに。

昔を懐かしんで帰路を辿る。

風は涼しいが。
額が汗ばんでくる。

帽子をとれば。
風が。
クリクリ頭を撫でて行く。

イイキモチ。

すっかり。
暗くなってしまった空の。
半月は。凛と輝いて。

それもまた。

イイキモチ。






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