Tue2010.07.20
アルク~白い半月の下
マリー・ローランサン
今日は昼中。
ひどい暑さで。
歩けば。
疲労するのが。
目に見えていたから。
(去年の夏を思い出すT-T)
出発を遅らせ。
午後7時よりstart。
さすがに。
午後7時ともなれば。
暑さも納まり。
涼しい風が。
そこらに吹いている。
空はまだ青白く明るい。
白い半月が。
天高くに見える。
夕陽を覆う長大な雲。
その色は。
ぼんやりとして低彩度。
薄いグレイと。
暗いグレイが重なりあい。
ところどころ。ピンク。
(ピンクは夕陽の戯言?)
曖昧な輪郭と。
薄く。
ぼんやりとしたグレイとピンク。
ふぁーっと。
マリー・ローランサンの。
絵が浮かぶ。
彼女の描いた甘く。
夢見るような。
女や少女たち。
彼女は近視だったのだ!@@;
だから。ああいうふうに。
ぼんやりして。
曖昧な絵を描いたのだ!
なんて。誰かの。
見てきたような嘘を。
思い出す(実はホント?
風が強くなる。
風は雲を追い。
地上の草木を揺らす。
ひとかたまりの。
里芋の葉が激しく揺れる。
(葉は細長くしたハートのようで人の顔に見える)
グルングルンと。
肯いては。
すぐに。首を振る。
さながら「笑いながら怒る人」
(竹中直人の十八番だった?)
信号を待って。
左に曲がる。
小さな会社の前に。
4,5人ばかり。家族?
その中の。
30代と思しき。
男性が叫ぶ。
「かぁーちゃん!!どこにおるんかねっ!!」
久し振りに。
成人男性の。
「かぁーちゃん」を聞く。
オレも。
ずっーと「かぁーちゃん」だったよ。
母さん・お母さんなんて。
一度も呼んだことはないよ。
さすがに年を食って。
そう言うことが。
恥ずかしくなったこともあったが。
それでも。
やっぱり最後は。
かぁーちゃんだったよ。
そんなふうに。
昔を懐かしんで帰路を辿る。
風は涼しいが。
額が汗ばんでくる。
帽子をとれば。
風が。
クリクリ頭を撫でて行く。
イイキモチ。
すっかり。
暗くなってしまった空の。
半月は。凛と輝いて。
それもまた。
イイキモチ。
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