アルク~246円のアルク
小銭




昨日は外へ出ていない。昼になっても。じんわり寒く。
とても家を出る気分じゃなかった。それに非常に眠くもあった。
(ほぼ16時間は寝ていたんじゃなかろうか?)

そんな気分は今日も同じで。
昼過ぎて尚。気温は上がってこない。
昨日と同じく寝て過ごすか?

と思ったが。さすがに体と心が心配。

無理やり理由を付けて歩くことにする。
歩く理由:「手持ち246円の小銭で納得できる買い物をする」
いやはや何ともいい加減な理由。

ただし。買うものはひとつだけ決まっている。

「1kg入って148円(税込み)のスパゲティー」
ピンク色のパッケージと。
え?@@;というような値段が脳内に刻み込まれている。

問題は残り98円で何を買うかだ。

肌寒い曇り空の下。だらだら歩いて30分。
スパゲティのあるドラッグストアへ到着する。
すぐにスパゲッティ売り場へ直行。

あった。あった。ありました。1㎏・148円。

何故こんなに安いのか?
裏返して小麦粉の原産国を確認する。
「ドバイ・・・?@@;」

ドバイってどこ?国名と石油輸出国ぐらいは知っているが。
如何せん世界地図のどこにあったか。さっぱり思い浮かばない。
そしてドバイ=小麦粉が上手く繋がらない。

まぁ。いいや。1人前=100g=10食ぶんは嬉しい^^

その売り場の後ろには豆腐・納豆・ソーセージなどが置いてある。
アレコレ考えて「豆腐27円・一丁」を手に取る。
結局。ここではこの2品しか買わず。残りは歩くに任せて遣うことにする。
(ここは消費税込みで値段を表示)

途中。ファミマで「10円ガム(フレックスのフーセンガム)・2個」を買う。
この時点で残金:51円。
また前出・同系列のドラッグストアに寄り「もやし=10円・3袋」購入。
(もやしは見切り品・スープ用に使うため冷凍保存)

残金:21円。

いよいよ残金少なし。買えるモノをアレコレ想像する。
こうなると1~2円勝負?なので。
妙に気分が高揚・テンションが上がってくる^^;

いつの間にか最初の購買場所を起点にして。
ゆったりとした円を描くように歩いている。
ふだん歩き慣れていない道(昔はよくクルマで通ったもんだが)

ああ。こんなところに新しい店ができているとか。
あれ?知っている喫茶店が潰れてるぞ!とか。
ご無沙汰しているうどん屋さんはまだ健在だとか。

まるで新しい街を覗くような気分。

そして「TULIP」という名のケーキ屋さんの前を通った時。
思い出す。自分の誕生日に「振る舞いショートケーキ」を買っていたことを。
(エッヘン。歳を取ったら祝ってもらうのではなく。廻りに振る舞うものなのだ!)
まぁ。一時的だったけど。それはそれで良い思い出。

ひたすら思い出に浸りながら。だらだら歩いて行けば国道沿いに出る。

出たところに激安店「ドン・キホーテ」がある。
ここでいつも真っ先に行くのは納豆・豆腐・もやしなどの売り場。
これが安いんですよ!!(急に思い出すw)

豆腐1丁=10円。うどん玉1袋=9円。

ただし!!それぞれ一つだけその値段で買えるが。
二つめからは値段が上がってしまう。
よく品切れするから。まぁ。今日はツイていたといったところか。

合計消費税1円足して合計20円なり。残金1円!!w

おお!!見事。予算内に収まったではないか。
為せば成る為さねば成らぬ何事も(by上杉鷹山)
なんてね。もっと大事なことにその言葉は使えよ!
(とか言われそうだけれども^^;)

店を出た時には辺りは既に夕暮れがかっている。

オープン仕立ての5階建てビジネスホテルに灯りがともる。
肌寒い風が。その横合いを通り過ぎ。
パチンコ屋・トヨタカローラ店・ファミレスに仄暗い影がさす。

そして交差点を左に折れれば。我が家へ続く道となる。





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アルク~初秋をあるく
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先頃の血液検査で「HgA1c」が5.5から6.0に上昇していることがわかった。
標準値の上限が6.2だから自分としてはかなり問題。
このままだとまた上限値を超えそうだ。これでは同じことの繰り返しだ。

自分では歩いているつもりでも自転車を使ったポタリングのようなものだから。
そのぶん歩く総数が減っていたのだろう。
よし!歩くぞ!と心に誓って。なるべく自転車には乗らないことにした(キッパリ!)

ということで。アルク^^

家の前の道を一歩踏み出すと突風が吹いている。
台風よりは弱いが。それでも身が引きしまるような強さだ。
そんな風の中。眼前に赤とんぼが飛んでいる。

1匹ではない。ざっと20匹はいるだろうか?
あっちへフラフラ。こっちへフラフラ。
祭りに集った群衆のように無軌道な飛び方をしている。

その赤とんぼの下には蜜柑の葉が茂っている。

ピンポン玉ぐらいの青い実を多数付けているが。
その中のひとつに何故かオレンジ色をした実がある。
「わたし。もう食べられますよ」と言っているようだ。

そうですか。食べていいのですね?
(暗黙の了解^^)

その実は従順な子羊の如く男の手に握られる。
さっそく厚い皮を剥かれると。
如何にもそれらしい色をした小粒の姿を現す。

口に含むと。おお!

甘い蜜柑の味が口中に広がるではないか。
早熟といえば早熟。奇形といえば奇形。
自然界は様々な現象を人間に見せるものだ。

踏切を渡り。線路伝いに続く細い道へ入る。

その道の傍には小さな畑があって。柿の木が植えられている。
まだ多くは青い実だが。心なしか薄く黄色い絵の具をかけたような実もある。
どの世界にも「早熟」というのはあるんだな。と一人納得。

細い道を過ぎると無人駅が見えてくる。

その手前に銀色の三輪車に乗ろうとしているベレー帽を被った婆さんがいる。
三輪車は前輪が2本。後輪が1本で逆三角形の形をしている。
その形に興味を覚えて婆さんに尋ねてみる。

「それ乗りやすいですか?^^」

婆さんはニコリと笑って。「乗りやすいけどね。よくコケるんですよ」
「そんなふうに見えないですけど」
「ちょっとした凸凹道があると。すぐにヒックリ返るんです」

そう言って婆さんは坂のところで斜めに自転車を押して見せる。
確かに片方のタイヤが宙に浮いてしまい。これでは如何にもコケそうだ。
「もうね。6月に買ったけど。10回はひっくり返りました^^;」

婆さんが言うには後輪が2本のほうがコケにくいとか。

「それじゃ気を付けて運転してくださいね^^」
と軽く挨拶して。その場を離れる。
婆さんはゆっくりゆっくり自転車をこいで行く。

坂道を上がり市道に出て歩道を歩く。

介護施設のブロック塀に「琉球朝顔」の青紫色の花びらが見える。
夏の終わりを告げるかのように花の数は少ない。
むかし勤めていた介護施設のフェンスにもこの花が植えられていた。
開花期は案外しぶとくて10月頃まで咲いていただろうか?

坂を下って行くと。左にコンビニが見えてくる。
(禁煙前までタバコはいつもここで買っていた)

そう言えば。コンビニを利用することが少なくなった。
完全な自炊生活をしてあちらこちらで買い物をすると。
嫌でもコンビニの商品価格が高いのを知る。

だからここで食パンは買わないし。
他の商品も買わない。買うものといえば「ガリガリ君」ぐらいだ。
(トイレはけっこう利用w)

しばらく歩を進めるとバイク屋さんが見えてくる。

店の前にはカスタムされた大少のバイクが多く陳列されている。
自分はバイク派ではないが。ホンダの「ゴリラ」が好きで。
時期は異なるが2台ほど所有していた事がある。だからと言って。
度々乗っていたかと言うと。そうでもなく。置いて眺めることの方が多かった。

要するにあの形に惚れていたのだった。
(もの好きだよねぇ^^;)

市道沿いの銀行で用事を済ませ。
途中のドラッグストアで買い物をしたあと帰路につく。
その道すがら。
田園前に無花果が横並び植えられている。

無花果にも早熟な奴がいて。
パックリ割れて赤い実を晒しているものがいるではないか。
え?食べてください?空耳だろうか。

ちょっと手を伸ばして熟れた実をもぎ取り。
無造作に口の中にポイと入れる。
う~む。さすがに食べてください!と言うだけあって。
けっこうな味。美味だ。

その無花果とは反対側の場所には小さな畑があり。
時期を過ぎ草臥れはてたミニトマトが。これ以上実を付けるのは無理です。
もう勘弁してくださいよ!と言っている。

やれやれ。諸君らも片付けてやるか。

数個手に取り。口に含む。確かに盛りを過ぎた味。
少し枯れ気味の夏を終えた味がする。
この行為はまるで畑泥棒のように思えるが。そうではない。

ミニトマトのあるべき使命を全うさせているのだ。
(ええ。そうですとも!)

そう考えれば。他にも使命を全うさせてやるべきモノがある。
脳内に「市内の食べられるモノ地図」を描く。
え?まるで計画を練る泥棒のようだと仰るか?

いやいや。これは自分に課せられた使命なのだ。

食われるべきモノが食われずに朽ち果てる。
これほど気の毒なことはない。
ウルトラマンが怪獣を倒し自分の使命を全うするように。
自分も使命を全うしなければならない。
(ああ。課せられた責任は重い!@@;)

そう考えながら。一路我が家へ向かう。




アルク~ポタリング・回転寿司を食べに行く
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早朝は雨模様。

昨日から回転寿司を食べに行くぞ~!
なんて考えていたから。いつしか雨音が遠のき。
雨があがったのは極々嬉しく思え。

久し振りの寿司は気分を高揚させ。
颯爽と自転車に股がり。
だぁ~っと全速力でペダルを漕ぎたくなる。

午前10時前。

自転車に乗って。取り合えずスーパーへ行く。
(いつもの見切り品狙いw)
思い描いたような品はなかったが。
ゴーヤ2本=30円はお買い得だろう。

フライパンで炒めて。
焼きそばにして食べる腹積もり。
Simpleでけっこうイケル味。

赤いリュックにゴーヤを入れて。
大学通りの街路樹に沿ってペダルを漕ぐ。
色濃く映える銀杏の葉。

市道を抜けて国道沿いに出る。

時折。禿げ頭にポツポツと雨。
それでもザ~っと来る様子はないし。
水たまりを避けつつ道を走る。

時計を見れば。
回転寿司の開店時間まで20分ほど前で。
このまま行けば少し早めに着く。

そこで急遽。ジュンテンドーに寄ることにする。
取り立てて用事があるわけではない。
入口に入るとすぐ右手に水槽がズラリと並んでいる。

水槽の中には小さな小さな熱帯魚たち。
不意の視線に驚くこともなく。
それぞれがヒラヒラとマイペースで泳いでいる。

まさに水槽=小宇宙。

こんな水槽が家にあったらと考える。
(頭の中に南の島を想像w)

しかし惜しいかな。

我が家に水槽を置くスペースはない。
それに面倒くさがり屋の自分に。
繊細な水槽の管理ができるはずがないではないか?

うごめく水草や熱帯魚はさも涼しげで。
魅せられるものの。
生来の性格では諦めたほうがよさそうだ。

午前11:00。回転寿司の開店時間。

少し足を急がせ店のドアを開ける。
レジのお姉さんに1人であることを告げ。
勝手知ったるカウンターに腰かける。

注文表は目の前にある液晶画面。

液晶画面をなぞっていけば。
スイスイと「合い鴨肉・塩豚カルビ」に辿り着く。
それを一皿づつ注文。計二皿。

これがここで食べるいつものパターン。

寿司屋だからと言って。
魚を食べなきゃいけないってこともあるまい。
(ただ肉に飢えているのねw)

また何皿も枚数を重ねる野暮なことはしない。
さっと来て。さっと食い。さっと帰る。
それが「ファーストフード道」というものだ。
(糖尿なんで枚数食えないだけw)

注文の品が来るまでにお茶を入れる。

以前は風流に茶さじで粉茶を入れていたが。
来ない間に胡椒のように振りかける様式に変わっている。
なんだか味気ない気分。

早くも注文の合い鴨肉がやってくる。

薄く切った鴨肉にマヨネーズとタマネギがのっている。
いつもより小さく見えたのは目の錯覚か?
合い鴨肉と銀シャリの間にワサビを潜ませる。

そして特製のタレを合い鴨肉に塗り。
ほどよく全体の形を整えていると。
「注文の品が届きます。取り忘れにご注意ください」と液晶画面。
艶艶したふくよかな塩豚カルビ登場する。

目の前に二皿が並ぶ。

どちらを先に食べるか一人作戦会議。
ここはまず。脂っけの多い塩豚カルビから食べ始め交互に食べて。
さっぱりした合い鴨肉で後を締めるというのがベストだろうか。

塩豚カルビを口にする。

ねっとりした芳しい豚の味。
一瞬。我が舌先は焼き肉屋にいるんじゃないか?と錯覚。
そのぐらい口中は豚の風味に占領される。

そばに置いたガリを齧ってみれば。
やはりここは。
寿司屋でございます~♪となるが。

焼き肉屋と寿司屋のコラボもナカナカオモシロい。

塩豚カルビを豊満な熟女とすれば。
合い鴨肉は清楚な女性を思わせる按配で。
その比較は至って対照的。

どちらもそれなりに自己主張しているが。
だからと言って他を邪魔しない。
口中で見事なコンビプレーを見せている。

もし口中に大観衆がいれば。
一斉にスタンディングオベーション。
万雷の拍手は間違いないだろう。

ガリを二度ほど皿に盛って齧り。
お茶と一緒に飲めば。
腹もほどよく満たされて満足満足。

194円也の会計を済ませ外へ出る。

帰りは自転車に乗らず。
もっぱらブラブラのんびり散歩。
50分ほど歩いて帰宅する。







アルク~ポタリング・絵画グループ展を見に行く
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空の青さが目にしみる。
6月とは思えぬ好天。

先日知人の絵画グループから。
案内状が来ていたので。クロスバイク「5号機」にて。
ポタリングがてら見に行くことにする。

久し振りの絵画鑑賞。

このグループにはM女史を始め。
懐かしい想い出を持っているヒト達がいる。
心地よい風を感じながら。
会場を目指して自転車を漕ぐ。

30分かけて目的地に着く。

ここは画材店に勤めていた頃から。
度々訪れている場所で。
勝手知ったる他人の我が家みたいなもの。
あえて裏口から入る(裏口のほうが近いからw)

会場に入ると懐かしい白い壁面が目に入る。

壁面を飾る大小の作品。
絵画展の匂い。
ああ。懐かしい感触。

会場の中央を見れば。
後ろ姿の知人M女史が新聞記者?
らしき人物に何やら説明している。

カウンターに置いてある芳名帖に名前をしたためる。
こうして芳名帖に書くのも久し振り。
くねっとした踊るような文字。うん。これが自分の文字だ。

会場は横長の作りで。
中央奥の壁面にはM女史作らしき作品が。
艶やかな色彩を放っている。

M女史が記者と話終えた頃合いを見計らい。
満面の笑みを浮かべ「お久し振りです!」
と日に焼けた禿げ頭を下げる。

一瞬。M女史は誰?というような顔を見せたが。
すぐに記憶が甦ったらしく。
「ようこそ。おいでくださいました」と笑顔になった。

自分もそうであるように。
M女史もずいぶん白髪頭になっていて。
メガネを掛けている。

「メガネかけてましたっけ?」
と思わず尋ねれば。
「そうなのよ~。目の病気でね。今度手術するのよ」

仔細を聴けば白内障だとかで。
おまけに緑内障も患っておられるとのこと。
「それはまたカラフルな目になりましたね」

と冗談交じりに問えば。
「ホント!そうなの。目の焦点があわなくてピンボケするのよ。
だから筆先がちゃんと見えないの」

だからかもしれない。
M女史の作品はコラージュだ。あまり筆の跡が見えない。
「しょうがないわよね。受け入れるしかないものね」

そうなのだ。人は変わっていくものなのだ。

同じ環境・同じ境遇が続くわけがない。
いつかは変わってしまうものだ。
だがM女史に悲壮感はない。ごくごく自然体。

当たり前のこととして受け入れている。
それが昔から彼女の持っている感性を垣間見たようで。
なんだか嬉しくなる。

自分もこの数年でずいぶん境遇が変わったし。
そして同じように心身共に変化が現れた。

M女史は共通の知人であるKさんから。
自分の病気の件を聞いていたらしく。
「体のほうは大丈夫なの?」と心配してくださる。

現状をざっと説明しながら。
「だってもうすぐカンレキなんですよ!
あと少しで!信じられない!」

と。禿げ頭を擦りながら笑いに持って行く。

「そうそう!この秋に市の芸術祭があるでしょ?
今度。それに作品出そうと思っているんです。
まだどこにも発表していない作品があるんですよ。
カンレキ記念ってことで!」

「わ~。それはいいじゃない!
よく覚えておこう。あれって覚えておかないと。
何時の間にか忘れちゃうのよね~」

M女史がはにかみながら興味を示してくださる。

ああ。なんだかタイムスリップして。
まるで今でも絵を描いているような錯覚に陥る。
でも。それもまたいいではないか。

M女史に挨拶していく女性客。
それに応えるM女史。
「じゃ。わたしもこの辺で^^」

と頃合いを見て会場を後にする。

短い時間だったけれど。
ずいぶんたくさんお喋りをした気分。
人と絵の話をするのも久し振り。

カンレキまであと。1週間前の出来事。





アルク~春・スーパーストアまであるく
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散歩がてらにスーパーまで出掛ける。

一歩外へ出れば辺りは春風が吹き。
愛おしくなるほどの暖かさ。
太陽が早くも真上に登ろうとしている。

と。その前に。

いつものように家の周りの雑草を確認する。
冬に水仙が咲いていた所は。
蓬の葉が大きく盛り上がり水仙の葉を隠すほど。

背の高くなりそうな雑草だけを引っこ抜く。

この作業は雑草相手だけに。
気長にコマメにやるしかない。大きくなったら面倒だし。
如何にも雑然とした光景になってしまう。
(そうでなくても何も手を入れていないのだから)

それを終えてスーパーへ向かう。

踏切を渡り終えると。右手にタンポポが咲いている。
すでに花の頃は過ぎて綿帽子が付いている。
その時。突如として。

「頭のスケッチブック」の白い画面がパカッと開く。

画面に「頭のコンテ」で姿を写す。
有機的なうねるように伸びている茎。
その形が自分好みで嬉しくなる。

ああ。描かなくなって久しくなるが。

何故か近頃(時々だけれど)
無性に描きたい衝動に駆られることがある。
「時期」が来ているのだろうか?

それともいつもの勘違いだろうか?

「どうしても描かなければならない!描かずにはいられない!」
ひょっとしたら。そんな状況になることを。
心のどこかで待ち望んでいるのかもしれない。

しばらく歩くと右手に畑がある。

頬っ被りをした婆さんが。
呆けたような顔をしてこちらを見上げる。
婆さんの周りには掘り起こされたタマネギが積まれ。
キュッとした丸く白い表皮が眩しく光る。

一瞬。「ひとつ貰えませんか?^^」

な~んて。言おうとしたのは。
その輝く白さを手にしたかったのだろう。
(さすがに言葉には出せず^^;)

広い通りへ出る。

その道を真っ直ぐ横切り。また細い道に入る。
近くで猫の妖しげな声が聞こえる。
ケンカではない。春になるとよくあるアレだ。

竹垣の中の茶色い猫を相手に。
黒っぽい猫がゆっくり声を出しながら近付いていく。
こちらをチラッと見たが気にとめる様子はない。

まさに恋愛真っ最中!@@;

事の成り行きを立ちすくんで見る。
(人の恋路を邪魔するヤツは馬に蹴られて死んじまえw)
ああ。こんなことしている自分が恥ずかしい。

前方からクルマが来る。

ハッと我に返ってまた歩き出す(汗汗

目的のスーパーはもうすぐだ。
今日の「見切り品」は何だろうか?
(見切り品マニアw)
昨日は置いていなかったぞ!

なんて文句を言いながら。
少し汗ばむほどの暖かさの中。
短い足を急がせる。